とんでもございません は正しい日本語です!

とんでもございません は正しくないと言い立てられ、沢山の本で間違いといわれている
秘書検定やアナウンサーでも、正しくは「とんでもないことでございます」と習うそうなのですが、
本当は、とんでもございません は正しい敬語なんです!!
文化庁の敬語の指針に、「とんでもございません」という使い方は問題が無いと明記されています


文化庁 敬語の指針 より一部引用
 http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf

【29】部長から「いい仕事をしたね。」と褒められたので,思わず「とんでもございません。」と言ったのだが,この表現は使わない方が良いとどこかで聞いたことを思い出した。「とんでもございません」の何が問題なのだろうか。


【解説1】「とんでもございません」(「とんでもありません」)は,相手からの褒めや賞賛などを軽く打ち消すときの表現であり,現在では,こうした状況で使うことは問題がないと考えられる。


【解説2】謙遜して,相手の褒めや賞賛などを打ち消すときの「とんでもございません」そん(「とんでもありません」)という言い方自体はかなり広まっている。この表現は使わない方が良い,と言われる大きな理由は,「とんでもない」全体で一つの形容詞なので,その「ない」の部分だけを「ございません」に変えようとする発想に問題があるということである。したがって,その立場に立てば,「とんでもない」を丁寧にするためには,「とんでもないです」「とんでもないことでございます」あるいは「とんでものうございます」にすれば良い,ということになる。
 ただし,「とんでもございません」は,「とんでもないことでございます」とは表そうとする意味が若干異なるという点に留意する必要がある。問いの例は,褒められたことに対し,謙遜して否定する場合の言い方である。したがって,「とんでもございません」を用いることができるが,この場面で,「とんでもないことでございます」と言ったのでは,「あなたの褒めたことはとんでもないことだ」という意味にも受け取られるおそれがあるので,注意する必要がある。
 また,例えば,あの人のしていることはとんでもないことだ,と表現したい場合には,「あの方のなさっていることはとんでもございませんね。」などとは言えないが,「とんでもないことでございますね。」などは普通に用いることができる。


「とんでもございません」(「とんでもありません」)は,相手からの褒めや賞賛などを軽く打ち消すときの表現であり,
現在では,こうした状況で使うことは問題がないと考えられる。

これは文化庁が色々と日本語に詳しい人を集め、正しい敬語について話し合いをして決めたそうです。



さらに、「とんでもないことでございます」は誤解を招く場合もあると説明している
 相手がほめてくれた事に対して いえいえ そんな事は、と軽く打ち消すはずの意味を
 あなたの褒めた事はとんでもないことだ という意味で受け取られる可能性があるとか・・・


そしてここには書いていないが、「とんでもないこと」という言葉に対して 悪いイメージがある可能性も否定できないという
例えば、「あいつはとんでもない事をするやつだ」
といった具合に使われるので とんでもないことでございますと言われた瞬間 変な連想が出てくる可能性もあるらしいです。